2022/8/21

【世界初】僕らが「皮膚のあるロボット」を作ったわけ

NewsPicks編集部
一見、本物の指と見紛うような動く指型ロボット。
表面はヒトの培養皮膚で覆われ、傷を付ければ自己修復もできる──。
6月に論文が米科学誌「Matter」に掲載されると、英大手紙ガーディアン、アメリカのCNNをはじめ海外のメディアでも取り上げられ、話題を呼んだ。
作製された皮膚のある指型ロボット(写真:東京大学 竹内昌治研究室提供)
作製したのは竹内昌治・東京大学教授(バイオエンジニアリング)らの研究チームだ。
彼らはなぜ、ロボットにヒトの皮膚をまとわせたのか。
その先にどんな可能性が広がっているのか。
培養肉の研究開発でも知られる竹内教授に、研究の狙いと意義を聞いた。
INDEX
  • 皮膚を付けると何が嬉しいか
  • 凹凸に合わせた培養に成功
  • 水を弾き、傷を自己修復する
  • なぜ人に近づけるのか
  • 研究成果を世に問う意味