相次ぐSPAC合併取引中止、ここ数日で4件-市場崩壊の新たな兆し
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2020-2021年は投資家側もスタートアップ側もSPAC上場を誰もが狙うブームでしたが、リバースIPO後の株価の下落や当局の監視強化が始まってからはほとんど聞かなくなりました。
僕自身の経験においても、米国投資先で複数のSPAC から提案があったものの、大手の証券からのアドバイスもあり、通常IPOにする方針に切り替えました。
上場に耐えうる体制を持つスタートアップなら普通のIPOした方が既存株主のリターンは最大化されますから、論点としてはやはり定められた期間内(最大3年)に良いターゲットを見つけられるかになるのでしょうね。逆にスタートアップ側の魅力が薄いにも関わらず早期IPO したいという場合は、今度はSPAC投資家に否決されてしまうので、やはり楽な美味しい話はないのでしょう。
関与する人が増えれば、各社の取り分が必要になるので、個々のリターンはどんどん減っていきます。SPACの場合はスポンサーの取り分も大きいですし、追加ワラントで希薄化も大きいですし、公開市場でかなりの高値でトレードされない限りは取引するSPAC IPOをするインセンティブはないので、今の市況においてはこうなってしまうのは自然な流れなのでしょうね。古今の東西を問わず、楽して何かを得ようという延長には本質的には何もない。
ここ数年の流れは、多くがそれはダメだろうというディールが明らかに多かったと感じます。
SPACという制度自体を私は否定しませんが、パブリック化が楽になるというのは勘違いかと思います。
IPO準備は大変でも何でもなく、やるべきことをやるというだけのプロセスなのだから、キチンと向き合うべき。
繰り返しますが、SPAC自体は投資アプローチの多様化として否定されるものではありません。目的違うという話。SPAC合併だけでなく、7月のSPAC上場数はついにゼロになりました。米国株式市場(NYCEとNASDAQ)の上場数は7月が7社。2021年1月以来最低の数字です。
6月まではSPAC上場があったのですが、7月はついにゼロとなってしまいました。SPACへ投資する人もなく、SPACで合併上場した企業の株価は急落し、低迷したままというところが多い。
これまでSPAC上場したところは、解散せざるを得ない状況になっています。SPACバブルは崩壊してしまいました。
参考までに
https://www.ncblibrary.com/posts/98718