(ブルームバーグ): 米連邦捜査局(FBI)の捜査官らが、トランプ前大統領が所有する会員制高級リゾート「マールアラーゴ」の自宅から11組の機密文書を押収した。ブルームバーグが捜索令状のコピーを確認した。

FBIが押収した文書の中には、特別な政府関連施設での保管が義務付けられている最高機密も含まれている。また押収された文書には「フランス大統領」についての情報も含まれている。

令状については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とFOXニュース、保守系ウェブサイトのブライトバート・ニュースが先に報じていた。

トランプ氏、 FBIが証拠を邸宅に「仕込んだ」-根拠示さず主張 (3)

当局は3つの連邦法違反の容疑で調査している。一つ目がスパイ活動法の一部である国防に関する情報の持ち出しや悪用。二つ目が政府記録の秘匿や損傷、破壊。三つ目が連邦捜査や当局の権限下で行われる「いかなる事案に対する適正な措置」を妨害するための記録の偽造や損傷、隠蔽だ。

家宅捜索に対してはトランプ氏や同氏支持者らが批判を強めており、ガーランド司法長官は11日、これに対応するため捜索令状の開示を判事に求めた。

トランプ氏は同日遅く、開示を支持するとソーシャルメディアに投稿。12日には、文書はすべて機密解除されていたとする声明を発表した。

米司法省の担当者からコメントは現時点で得られていない。

原題:FBI Seized Top-Secret Classified Documents From Trump’s Estate、FBI Recovered Classified Documents From Trump Home Search: WSJ(抜粋)

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