相次ぐ原発攻撃、最悪の事態も=「非武装地帯」を米が支持―ウクライナ
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「非武装地帯」というのは、日本の近くだと、韓国と北朝鮮の間の38度線が知られていますが、戦争中の勢力の間で、主に停戦を前提として設けられます。
これから戦争を終わりにするが、正式に終わるまで、事故で戦闘が起きたりしないように、両軍が立ち入らない地域を設ける、というのが、「非武装地帯」のほとんどの場合の趣旨です。
38度線の場合もそうですが、この「非武装地帯」に国連などで合意された第3者の平和維持部隊が駐留し、両軍が立ち入らないように監視することで、「非武装地帯」は維持されます。
ロシア政府とウクライナ政府が、両軍が原発から一定距離内に立ち入らないことにに合意できれば、非常に望ましいことでしょう。そこに第3者の監視が駐留できることも望ましいでしょう。
今のところ、ロシア政府は、原発を、ウクライナとヨーロッパ諸国に対する、経済的にはもちろん、安全保障的にさえ、脅しの手段として利用する気満々なので、「非武装地帯」とすることに両政府が合意するのはむずかしいでしょう。
こういうのは、より小さな国同士の戦争であれば、米国などが出てきて、合意するように圧力をかける(つまり、手打ちの見届け人になる)のですが、ロシアに対してそれができる国はありません。原発は元々ジュネーブ条約第一議定書で戦争に使ってはいけないことになっているので、本質的に非武装地帯であるべきなのだが、改めてそういうルールを作らなければならないほどロシアのやっていることは国際的な規範から逸脱している。
原発の敷地内に砲を置いてウクライナを攻撃しているロシアは、非武装地帯化に従わないでしょうね。民間人の大量虐殺はウクライナの自作自演とすぐにバレる嘘をつくことなど何とも思わないロシアです。ロシアは敵を抹殺するためにはどんなに残虐で卑怯で非道なことでもやる国であることが、今回の戦争で世界中に知られました。しかしロシアのというよりプーチンの道徳感ではそれは恥ずべきことではないし当然のことなのでしょう。世界のロシア離れは進んでいます。どのような形でこの戦争が終わっても、ロシアは世界から孤立するでしょう。ただし中国のような独裁専制国家は別ですが。