台風に発達してお盆休みに東日本接近か 発生すれば「台風8号」
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台風8号になりそうでならない熱帯低気圧ですが、関東地方には13日土曜日に最も接近する見込みとなっており、場合によっては上陸という可能性も出てきていますので注意が必要です。
現時点では台風は下層の渦と活発な積乱雲がうまく一致しておらず、いわゆる台風の卵という意味で熱帯低気圧の状態にあります。これは、太平洋高気圧上空に北風がやや強く吹いていて、せっかく発達した積乱雲が台風から南にどんどん引きはがされてしまうからです。
日本に近づいたところで発達できる理由は2つあり、1つは今紀伊半島沖で暖かい海流である黒潮が蛇行しており、このためちょうどこの熱帯低気圧の進路に当たる部分で海の持っているエネルギーが十分大きいことです。もう一つは上空の風が日本付近で弱くなっているため、発達した積乱雲がしっかり中心付近に残りやすい環境場に移行してくることです。ふつう台風が日本に接近したころにはすでに勢力のピークを越えていることも多いのですが、今回は発達しながら接近する環境にありますので要注意です。
進路についてはあまりブレはなく、静岡から関東の沿岸のどこかに上陸するか、関東の南岸をなめるように通過するかのいずれかになる可能性が高いです。速度についても関東への最接近はおよそ13日昼から午後ごろとみています。
台風の進路に対し左側に入れば「可航半円」と呼ばれて風が弱く、雨を心配すればよいようなものですが、台風の進路に対し右側になると太平洋高気圧との気圧差も大きいため風が強く吹く見込みで、急に吹く暴風による被害が出る可能性はあります。
現時点で台風でもないものについて細かな進路やタイミングを考えても精度が低くあまり意味がないため、また今夜から明日に正式に台風8号となった後で、細かな進路についてみていければと考えております。