[ロサンゼルス 10日 ロイター] - 米娯楽大手ウォルト・ディズニーは10日、「ディズニー+(プラス)」を含む動画配信サービスの総加入者数が第3・四半期(7月2日まで)末時点で約2億2100万人になったと発表した。これによって、加入者数で競合の米ネットフリックスを追い抜いた。

また、12月からディズニー+に広告付きプランを導入する計画を発表。料金は月額7.99ドルに設定。広告なしプランの料金は12月8日から3ドル引き上げられ月額10.99ドルとなる。

引け後の時間外取引で、ディズニーの株価は4%上昇した。

ディズニー+加入者は第3・四半期に1440万人増と、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の1000万人増を上回った。

傘下の動画配信サービス「Hulu(フールー)」やスポーツ専門チャンネル「ESPN」の動画配信サービス「ESPN+(プラス)」を合わせた動画配信サービス総加入者数は2億2110万人。ネットフリックスの加入者数は2億2070万人。

また、インドでクリケットの配信権喪失を理由に、ディズニー+の長期加入者数見通しを下方修正し、2024年9月末までに2億1500万─2億4500万人に増加すると見込んだ。従来見通しは2億3000万─2億6000万人だった。

第3・四半期の調整後1株当たり利益は1.09ドルで、前年同期から36%増加した。

テーマパーク入場者数の増加が寄与し、パーク・エクスペリエンス・プロダクト部門の営業利益は倍増超の36億ドルに達した。

ただ、動画配信事業が11億ドルの赤字となったことで、メディア・エンターテインメント部門の利益は32%減の約14億ドルとなった。

マッカーシー最高財務責任者(CFO)は、動画配信事業が24年度に黒字化するという目標を維持した。

売上は前年同期比26%増の215億ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は209億6000万ドルだった。