(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは10日、保有するアリババグループ・ホールディングの株式を利用した先渡し売買契約で今月中旬以降、現物決済すると発表した。これに伴い、7-9月期(第2四半期)決算で関連利益を計上し、税引き前利益に対する影響額は約4兆6000億円に達するという。

発表資料によると、現物決済するのは先渡し売買契約のうち、最大約2億4200万ADR(米預託証券)。株式市場の厳しい環境が長期化することも想定され、早期に決済することで将来の現金流出の懸念を排除でき、同契約に関連するコスト削減にもつながると判断したという。

決済は9月末までに完了する見込みで、現物決済後のソフトバンクGによるアリババ株の実質保有比率は14.6%と6月末時点の23.7%から低下し、持ち分法適用関連会社の要件である議決権保有比率の20%を下回る見込みとしている。

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