TikTok運営会社、病院チェーンを2000億円で買収-ヘルスケア分野強化
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今回の病院は、日本のような総合型ではなく、産婦人科や小児領域に特化した専門病院になります。そのため、バイトダンスがこの事業の将来性を見込んで、今回の投資をしたとは考えにくいと思います。なぜなら、小児領域は今後縮小が見込まれ、それに伴い産科領域も減っていくと想定されるからです(現状の日本と同じように)。
もし、データ事業としてヘルスケアを考えているなら、経営が苦しい総合病院はいくらでもあるので、そこを買収するということも今の中国では十分可能です。
ではなぜ、買ったのでしょうか。私個人の見解としては、バイトダンスが去年立ち上げたオンライン診療がうまくいっておらず、この病院のノウハウを欲しいがために買収を決めたと考えます。この病院は、アメリカのシステム会社のコンサルを仰ぎながら、産科や小児科領域であれば、三級病院(質が高く、知名度のある大学病院)の医師と24時間繋がれるオンラインシステムを構築しています。中国での医師の給与は想像以上に低く、腕のある人はこういった高待遇の大手病院に在籍していることが多く、このネットワークはかなり貴重です。
ここでノウハウをいち早く吸収し、圧倒的なユーザーを抱えるバイトダンスのプラットフォームを使いながら、診療科を広げ、データ事業へ展開をしていくと想像しています。20年近く前、Googleは一般的には「検索エンジンの会社」だった中、その先の構想を持って展開し、今日に至っている。バウトダンスはどんな構想を描き、10年後どんな事業体になっているのか、引き続き着目したい
ネット企業と実施設を有する企業との融合という見方も有りますが、アジア系の大手コングロマリッド企業では、病院を保有する所も多いです。事業的側面ももちろん有りますが、医療インフラを保有する事での企業全体のイメージアップも狙ったものです。バイトダンスも同じ側面があるのでは無いでしょうか。