【現場ルポ】サントリーは、気候変動とこう戦う
NewsPicks編集部
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イギリスや北海道など、一部の地域は恩恵を受けるとは言え、気候変動の影響で大多数のワイン生産者は対応を余儀なくされています。
とは言っても、気候そのものを変えるのはもちろん無理な話。だったら最先端のテックを使った技術に賭けるしかない。でもそれだと海外勢がやっぱり先行してしまうのでは──
そんな余計なお世話を吹き飛ばしたのが、ふとしたきっかけで知った、サントリーが山梨大学と地道に取り組む「副梢栽培」という栽培法です。
概要はシンプルで、ブドウの栽培方法を少し変えるだけで、猛暑の時期から収穫を遅らせることができるというもの。実際、昨年やってみたところ成功し、今年はさらに拡大しています。
そうした最新の取り組みから、いかにワインが人手や手間をかけた結晶として食卓に届けられるのかを含めた、ワイン作りにかける生産者の情熱まで。現場で見てきたことや感じたことをお伝えします。
ちなみに、登美の丘ワイナリーは誰でも見学可能です。現在はリニューアル中ということもあり、一部の施設は見学できませんが、ご興味のある方はホームページを見て訪ねてみてはいかがでしょうか。都心から2時間、自然が広がるブドウ畑に接しながら、ワインの魅力を感じていただければと思います。気候変動で農業はどうなるのか、どう対策しているのか。昨今の気温や降水量に合わせて新品種を育てるというのは、あまり現実的ではないし…と思っていたら、こういう方法もひとつの解決策としてあったんですね。
昨日に続き、サントリーのワイナリーで、気候変動と農業の取材をしてきました。非常に面白かったですね。これだけ繊細な農業が、どのように左右されるか、リアリティを持って感じられました。