ジャック・マー氏、アントの経営権を手放す計画-報道
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そもそも、中国人民銀行や中国証券管理監督委員会といった公的機関は、アリババグループの企業再編を「指導」する過程で、傘下にあるアント・グループとの「分離」を要求してきました。フィンテック業務用に新たな箱を作り、経営権を分離することを含めてです。
アリババが7月26日に発表した年次報告書によれば、同社のパートナーを従来の39人から29人に減らしつつ、アント・グループの全幹部を、経営権を維持するための主要な統治構造であるアリババ・パートナーシップから除外しています。
当局による「指導」に基づく措置であり、アリババが生き残るために、アントが上場を達成するために、必要不可欠な刷新であると誰よりも痛感しているのがジャック・マー氏でしょう。中国規制当局はアントグループを完全コントロール下に置こうと考えているはずです。ジャックマーさんの影響力を削ぎ落とす狙いがあるのでしょう。
IPO前に株式を売却ということになれば、ジャックマーさんのキャピタルゲインはなくなる恐れがあります。せっかくここまで育てたのに、規制当局は冷酷です。当局に睨まれては出来ることも限られるから、未来を感じなくなったのではないでしょうか。
共同富裕構想で急に明日からルールが代わって特定業界が潰される構図も任期上限が無くなっていつまで続くか分からなくなりましたし。
ならば手放して後は新天地で活躍してはどうでしょうか。