(ブルームバーグ): 電子商取引で中国最大手アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏は、傘下のフィンテック企業アント・グループの経営権を手放す計画だと、ダウ・ジョーンズ通信(DJ)が事情に詳しい関係者の情報を基に報じた。

馬氏がアント株の持ち分を減らすことで同社の新規株式公開(IPO)計画が復活するとしても、今から1年以上後になる可能性があるとDJは報道。中国の証券規定は経営権に変更があった企業ついて、上場するまでに一定の期間を置くよう求めているとも伝えた。

アントは2020年11月にIPO実施の計画だったが、上場直前で中止となった。

馬氏はアントで役職に就いていないが、同社の議決権50.52%を握っている。DJが関係者を引用したところによると、馬氏は議決権の一部を井賢棟(エリック・ジン)最高経営責任者(CEO)らアント幹部に移す可能性がある。

原題:Jack Ma Plans to Give Up Control of Ant, Dow Jones Says (1) (抜粋)

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