ノジマの4~6月期、純利益2%増 海外事業が回復
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海外事業は東南アジア。店舗としてはカンボジアとシンガポール。また、ベトナムのチャンアインデジタルワールドは関連会社化。家電をリアルで売るのがどうなるかと思ってみておりますが、確かに、商品知識や接客という意味では、日系はベスト電器と並んで強い印象。ネットで買う人も増えていますが、それなりに高い買い物になるので店舗で見て、自分のニーズに合うかを判断したいという人も多い印象。シンガポールに限って言えば、豪州ハーベイアンドノーマンも品ぞろえ、接客が良いです。
10年、20年前では、現地の家電店では、いわゆるまともな商品知識のある店員がいるということはまれでしたので、日本式家電量販店の手法は、意外と刺さったと言えるかもしれません。ベスト電器がかなりの数の店舗を出しており、各地でメジャーな家電店という位置づけにもなっています。他方で、商品自体は他社店舗やネットでも買えるため、差別化ポイントを複数作って強みを磨き続けることが今後の鍵を握りそうです。
よくあるジャパンブランド的なやり方は、東南アジアの家電販売の世界では通用しないと思います。ノジマ、ベスト電器、どちらもその社名からジャパンの会社であることは認識されていますが(ベスト電器はそのままBest Denki、ノジマはsounds like Japanese)、ジャパンブランド的なやり方をしておらず、その点については正解だと思います。(売るべき家電商品でジャパンブランドが非常に限られているため)
また、ローカル系量販店をよくみると、ハイセンスなど手頃だが実績のある中国ブランドをしっかりと並べており、この点は、日系量販店はあまりやっていません。路線の差別化という意味なのだと思います。
なお、ノジマの海外進出の歴史は下記に記載があります。
https://www.nojima.co.jp/corporation/history/