2022/8/5

【発想法】アイデアの技術─考えるトレーニング

NewsPicks 記者
アイデアやプロジェクトには、入口と出口がある。
そして、非常識な発想という入口から、常識的な出口に落とし込めればイノベーションになる、とnendoデザイナーの佐藤オオキは言う。
一方、佐藤はこうも述べている。
非常識な発想から、非常識な出口に落とし込んだものは、アートである──と。
どんな意味なのだろう?
デザイナーの仕事はクライアントワークだ。ところがnendoは、採算度外視で、クライアントのいない展覧会やアート作品たちを定期的につくっているから珍しい。
創業20年で実施した展覧会は、実に45回。その作品たちは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)や、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センターなど主要な美術館に、30点が所蔵される。
なぜnendoはアート作品をつくり続けるのか。この謎を解かなければ、秘密のデザイン企業を知るには不十分だ。
そこでまずは、アート界におけるnendo評を探るべく、ニューヨークのトップギャラリーの一つ「フリードマン・ベンダ」のオーナー、マーク・ベンダを直撃。
そして、当の佐藤の口からは、デザイナーの限界を超えていく方法論としてのアート、という興味深い答えが返ってきた。
INDEX
  • ①出会ってすぐに寸法を…
  • ②アートというストレッチ
  • ③nendoのアート作品たち
  • ④自分のスタイルを持つ不安
  • ⑤シンプルは難しい
  • ⑥アートとデザインの違い
  • ⑦過去の自分を真似するな