2022/7/28
【3分解説】アメリカの「金利引き上げ」はまだまだ続く
7月28日、アメリカの金融政策に、また大きな動きがあった。
世界経済全体へのインパクトが大きいアメリカの金融政策について、その最新動向とこれからの注目ポイントを、短時間でキャッチアップしよう。
INDEX
- 1. 政策金利は「2.5%」にアップ
- 2. 最大の目的は「インフレ対応」
- 3. FRBは、景気悪化も「やむなし」
- 4. これからも利上げ。「4%台」もある
- 5. 年内の注目「インフレと中間選挙」
1. 政策金利は「2.5%」にアップ
アメリカの中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は7月26、27日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開催した。
日本時間28日の午前3時に発表された結果は、「0.75%の利上げ」となった。
FRBによる利上げ(政策金利の引き上げ)は、今年に入って4回目となる。
【今年のFOMCと結果】
1月26日:ゼロ金利を維持 →
3月16日:0.25%の利上げ ⤴️
5月 4日:0.50%の利上げ ⤴️⤴️
6月15日:0.75%の利上げ ⤴️⤴️⤴️
7月27日:0.75%の利上げ ⤴️⤴️⤴️
*日付はFOMCの2日目
今回の決定によって、FRBの政策金利の誘導目標は、「1.50〜1.75%」から「2.25〜2.50%」に0.75%引き上げられる(下図)。