最低賃金の水準に隔たり 引き上げ巡り労使
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19世紀にマルクスは、資本家の都合で効率化・高利益率化を推し進めることによって、人員整理→消費者減少→売上縮小→人員整理→….というスパイラルに陥り、資本主義が崩壊する(そして社会主義国家が生まれる)と主張しました。
実際にはその予言は外れました。ロシアや中国といった、マルクス理論では革命が起こるはずのない後進国が社会主義化しましたが、英米独といった先進国の資本主義は崩壊せずに今に至っています。
その原因は、絶えず新しい産業が勃興したことや、政府による景気対策など複数ありますが、そのうちの一つが賃金の上昇です。ヘンリー・フォードを皮切りに、資本家たちが労働者の賃金を積極的に高めて購買層を拡大し、市場を活性化させ、マルクス理論とは逆に、生産が拡大して行くサイクルを回すようになりました。
最低賃金を上げなければ、物価高騰による実質的な所得減少によって市場は縮小し、下手をすればマルクスの予言した負のスパイラルすら生じかねません。
特に労働人口が減りつつありますから、最低賃金の上昇に耐えられないような生産性の低い企業を保護し続けて、若者に低賃金・低生産性労働をさせ続ける余裕はないはずです。極端な話、最低賃金引き上げと併せて閉業補助金を出してでも産業を再編して、筋肉質な日本経済を実現すべきです。
なお、この手の話になると必ず出てくる人物ではありますが、デービット・アトキンソン氏の「最低賃金「韓国の大失敗」俗説」をめぐる分析も参考になります。
https://toyokeizai.net/articles/-/366243私のいるフィリピンでは最低賃金が毎年上がるのは当たり前です。
日本も給料が上がるのが当たり前になって欲しいです。
このままでは国内に優秀な人材が残らなくなると思います。