安倍元首相銃撃 真後ろに気取られ斜め後ろの容疑者に気付かず
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そもそも警視庁のSPが1名しか元首相についていないというのは大問題です。1名ではエスコートは出来ますが、「警護」はできません。身辺警護はチームでやるもので、最低4名は必要です。この4名が最後の砦として警護対象者を360度警戒して守る。
通常の警備は警護対象者を中心に同心円状に二重にも三重にも円を描くように警戒線を設けます。われわれは「セキュリティ・リング」という呼び方をしますが、警護対象者にもっとも近いリングを身辺警護要員、通常はSPが担当し、その外側の警戒ラインを所轄の警察、さらにその外側を民間警備員というように、多層的に警戒ラインを設け、それぞれ360度警戒します。
皆、無線で交信し、一番外側の警戒ラインを破られた時点で、次の警戒ラインの要員が対処、もっとも内側の身辺警護要員は警護対象者を守り避難させる。
こうした体制をとるには、とても人員が少なすぎたと思います。SP1名と残りは所轄の県警の警護要員では、もともと連携もなにもできていなかったと思います。警護対象者の背後をみていたのが1名しかいないなど、ちょっと信じられません。元首相にアサインするSPの数を含めて徹底的な見直しをして欲しいと思います。このニュースに合わせて報じられた元警視総監のインタビューで、後ろの要員が手薄すぎるし、見ている方向も悪いとの指摘がありましたが、まさにその通りだと思います。もし、台車の男性がテロリストだったらどうだかったのか、防げたのかを考えると、隙だらけと言わざるを得ません。
事件の映像を多角的に見て、まずは背後にヒトが立ち入れるスペースがあったことに、問題があるのではないかと思います。
元総理なので、現職総理と比べると警察官の配置に限界はあったでしょう。今回の事件を受けて、360度視界がひらけている演説会場での、背後の警備は厳しく見直されるものと思います。