2022/7/15

【第二章始動】COTEN深井龍之介と考える資本主義の「次」

COTEN代表の深井龍之介さんがホストを務める連続対談「a scope」。昨年好評を博した第一章「リベラルアーツ編」は、その後対談が書籍化された。
そして、本日から、第二章「資本主義の未来編」が始まる。
格差拡大、気候変動、新型コロナウイルス感染症……。
ここ20年、資本主義のネガティブな面が顕在化するニュースが続いた。資本主義は悪なのか、はたまた限界を迎えているのか、などとさまざまな問いが私たちの中で生まれている。
この連載では毎回第一線で活躍する論客をゲストに迎え、深井氏とともに、資本主義の未来について考える。
初回は、膨大な世界史の情報をインプットしてきた、深井氏の資本主義についての仮説と疑問を語ってもらった。
本企画はPodcastで「完全版」を無料配信します。深井さんのインタビューは👉こちらからお聞きください。
INDEX
  • 資本主義の「次」へと向かう、今
  • 「資本主義」6つの特徴
  • 「お金」でしか、測れない
  • 資本主義は、社会の土台だ
  • 顕在化する、資本主義の問題
  • 社会の土台は、人為的に出現しない
  • COTENの資本主義との向き合い方

資本主義の「次」へと向かう、今

野村 深井さん、ご無沙汰しています。
深井 お久しぶりです。半年くらい空きましたね。
野村 この番組は2021年に配信された「a scope~リベラルアーツで世界を視る目が変わる」の続編です。今回からシーズン2が始まりますね。
前シーズンはリベラルアーツ(教養)をテーマとし、6月には『視点という教養』というタイトルで書籍化もされました。
深井 ええ。各分野の先生方と一緒に本を出せて、とても光栄です。
野村 シーズン2では、資本主義をテーマに専門家をお迎えし、さまざまな視点を獲得していきます。それにしてもなぜ、資本主義に着目したんでしょうか?
深井 端的にいうと、現代は、資本主義が大幅なアップデートを迎える時期だからです。