過去最大SPAC、調達資金5400億円を返還 合併断念
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これも仕方ないですよね。SPACに限らず、市場は常に変化する生物であり、ボラティリティとサイクルが大前提です。この1イベントを持って、SPACなり特定企業のことを云々というのは違っていて、冷静に仕組みや中身を見て判断していくべきかと。
SPACは昨年4月以降大きく変調を期待している中、さらに今年頭にSECから大きく規制強化の発表がなされ一気にトーンダウンしているのが実情。2020年夏頃のブームが去ったのは間違いない。ただSPACに限らず、新しいビジネスモデルや調達手法が模索される中、常にステークホルダーとフェアネスを見極めつつ、投機的ではなく長期的かつ実務的視点で、「どうすれば世界を良くできるか」という視点は、いつの時代も失ってはいけないものと思います。規制強化=使い物にならないではなく、よりフェアに使えるように改善を繰り返しているプロセスの途中です。
ただ、当時ですらこの規模のSPAC上場は流石にtoo muchだと皆感じていたわけで、この結果が起きることも含めて、十分想定の範囲内だったのかと。投機的、アービトラージでしかない、そういうものはESGのグリーンウォッシュ然り、皆冷静にい極めていかなければいけません。多くの人にインテグリティが求められる時代です。私の某海外投資先でも複数のSPACからオファーをもらった先もありましたが、アフターマーケットの動きへの懸念や、大手投資銀行からもあまりおすすめしないという助言があり、結局SPAC dealは見送りました。
2020年頃はSPACは新しいExit手法と期待されましたが、まだ確たる地位は築けていないように感じます。Pershing Squareのビル・アックマンが、2020年に作ったSPACを解散。
元々、SPACは上場するための法人として、合併を利用するというモノ。合併なので、将来見通しなどを出せる。だからビジネスとしてまだ未成立でも「バラ色の未来」を描くことで実質的に上場・エグジットするための手段として用いられてきた。
でもバリュエーションは崩れた。既にSPAC上場した企業の株価も右肩下がり。あと、バラ色の未来であって、大部分はそもそも実現不可能に見えていた。
SPACは上場後2年以内に合併が求められるのが基本。なので2020年7月にできた本SPACは、それができなかったので解散。今後もそれは続くだろう。こちらのSPACはUniversal Musicと合併協議というのが2021年6月には報じられていた。
https://newspicks.com/news/5906142
2020年7月にSPACs are the new IPOsという記事をPickしていた。LiDARのVelodyneの上場がSPACだったことから気になっていた。「景気サイクルピークの時にPEのエグジットが多く、その手段として使われるから盛り上がるというのはありそう」とコメントしてから2年が今経ったところ。
https://newspicks.com/news/5066782
2020年10月のNP編集部の記事。具体ケースの増加と併せて言葉も広がっていった印象。
【解説】アメリカで大ブームの「裏口上場」って何だ?
https://newspicks.com/news/5273239
そしてSPAC+著名人という典型的なフラグも増えた(2020年10月)。
SPAC Filings This Week Include Shaquille O’Neal, Kevin Mayer
https://newspicks.com/news/5293771
当時はIPOの5割がSPACだった。
米IPO、5割が買収目的の「空箱」 緩和マネーで過熱
https://newspicks.com/news/5294421
NP編集部の2021年6月のSPAC特集も。
SPAC あたらしい上場の教科書
https://newspicks.com/user/9864