[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は2日、創業以来20年を経過した今でもアマゾンは依然「新興企業」だと主張、利益低迷への批判に反論した。

アマゾンをめぐっては、投資先行の姿勢や事業計画に関する情報開示が不十分だとして投資家の間で不満が高まっており、同社株は年初来18%超値下がりしている。

アマゾンは同日、60億ドルのシニア無担保債を起債したが、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは前日、調達資金の使途が不透明として格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げた。

ベゾス氏はこの日、自身が出資するオンラインニュースサイト、ビジネス・インサイダーが主催した会議に出席。「大企業になった今でも、われわれはまだ新興企業だ。新興企業はさまざまな不安定性を伴う」と主張し、たとえ失敗しても新規プロジェクトへの積極的な投資姿勢を失わないアマゾンの企業文化を擁護した。

また同氏を含む経営陣の後継者計画があることは認めたが、「秘密」だとして言及は避けた。