G7サミット閉幕「ウクライナと共に立つ」 食料危機「ロシアの責任」
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今回のG7の目玉は、ロシアが原油輸出で得る収入を減らす措置をとる、ということのはずでしたが、具体的な措置の内容は固まりませんでした。
そういう目標を共有する、ということでは合意しましたが、そもそも原油の国際市場価格をコントロールするような話なので、G7が合意してもむずかしいです。
これは、ロシアが原油を全面的に輸出できないようにするということではなく(そんなことをすればアジア、アフリカ諸国の経済が破綻します)、ロシアが売る原油の価格が一定価格以下になるようにしようというものです。
しかし、ロシア企業と中国企業やインド企業の取引に割って入ってG7が価格を設定するというのは、無理があります。
現在、世界的に喫緊の課題は、燃料と食料価格の高騰で、今年中にもいくつもの国でデフォルトが起きるでしょう。
従来からの予算案に45億ドルを追加し、総額140億ドルが、食糧支援のために、2022年中にG7諸国から支出されることになります。
日本が年間に輸入している食料が5兆円くらいですから、世界全体で見ると、どれだけ足りるかどうか。
燃料と食料の価格高騰は、多くの途上国で貿易赤字を増大させ、その結果通貨が下落します。すでに、スリランカやラオス、パキスタンや、アフリカのいくつかの国では、対外債務の返済がどうしたって無理なくらい膨らみ、通貨が下落しています。
G7諸国としては、債務返済の繰り延べ、帳消しについて、多くの国について調整していかねばらならないでしょう。この問題については、あまり協議が進んでいません。より対ロシア、中国への結束が強くなったG7。アジアで唯一の参加国である日本の立ち位置はさらに重要になって来ましたね。
「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、海峡両岸問題の平和的解決を促す」という文言も再度明記されました。分断と結束を強化した会合。
ロシアの影で同じ越境攻撃しているイスラエルは認めるダブルスタンダード。戦争は同じように反対してほしい。
イスラエルによるシリア空爆、米が事前に確認
https://jp.wsj.com/articles/u-s-secretly-reviews-israels-plans-for-strikes-against-iranian-targets-in-syria-11655416138