Sozo中村氏「日本は立ち上げ期」。米国との比較で見るバーティカルSaaSの行く末
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近年のSaaS企業のバリュエーションを見ていると、同一規模、成長率である場合に、業界横断のホリゾンタルSaaSよりもバーティカルSaaSで比較、マルチプルが高いケースが散見されていました。
これは中村さんが言われている「プラットフォームを通じてオペレーションのデータを取れていれば、収益化できるポイントが多くあります」のように、単一機能のシステム提供にとどまらず、金融、マーケットプレイス、リアル事業など、SaaSのデータを用いて様々な事業への展開が有利に働き、TAMを広げることが出来るからです。
ただ、このような多方面への展開はシンプルなソフトウェアビジネスよりもぐっと難易度があがりますので、複雑なシステム連携やM&Aの巧拙なども含め、やり切れるプレイヤーは意外と多くないかも知れないとも感じています。
「SaaSは飽和した」といったような意見も聞かれますが、特にレガシー産業ではまだまだ非効率は多く、ハードウェアと絡めたプレイヤーなども出てくると思いますので、「トレンド」のような解像度の粗さではなく、実際の現場ニーズまで落としてみていくと、市場機会が多く存在することに気づかされます。顧客を面で抑えた後はコンプライアンス機能の拡張か金融サービスの提供で事業拡大すると中村さんがおっしゃっていますが、直近Andreesen Horowitzもヘルスケア×医療サービスに注目しているという記事が出ていましたよね。
https://a16z.com/2022/06/01/payvidors-unbundled-opportunities-in-healthcare-fintech/
2019年に同ファンドGPのAngela Strange氏が「Every Company Will Be a Fintech Company」という記事を出しましたが、まさにそのとおりですよね。
https://a16z.com/2019/11/21/banking-on-the-future/