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サウジ皇太子、トルコ訪問 カショギ氏殺害事件後で初

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    国際政治アナリスト 危機管理コンサルタント

    トルコ政府は、2018 年にサウジ人記者ジャマル・カショギ氏がイスタンブールにあるサウジ総領事館でサウジ当局者らに殺害された事件をめぐってサウジ政府と対立してきました。が、今年の4月7日にトルコ・イスタンブールの裁判所がこの問題で起訴されていた 26 人の公判を中断し、審理をサウジへ移管することを決定。エルドアン大統領は、「サウジには正義は存在しない」として、サウジ政府の責任を断固追及する姿勢を示してトルコ国内で審理を続けてきましたが、方針を転換させました。
     あの事件から3年以上が経過し、サウジの司法制度に特に変化はありませんが、中東地域の戦略環境が大きく変化する中で、トルコは、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、さらにはイスラエルとの関係改善に利益を見出しています。
     特にウクライナ戦争で悪化する資源価格、食糧価格の高騰は、トルコ経済に大きな打撃を与えていることも、政策転換の背景にあると見て間違いないでしょう。カショギ事件以降、サウジは事実上のトルコ製品ボイコットを行っておりトルコの輸出に一定の影響を与え続けてきました。
     トルコは、サウジや UAE 等湾岸アラブ諸国との関係修復により、経済的な支援を受けたいとの思惑があるのでしょう。
     一方のサウジも、安全保障環境が不安定化する中で、地域の軍事大国であるトルコとの関係を修復しておきたいところ。特にイラン核協議が頓挫し、今後イランに対する締め付けが強化される中で、イランと比較的関係の良好なトルコとの関係を正常化させておくことは重要です。
     今回のムハンマド皇太子の中東歴訪では、エジプト、ヨルダンとトルコを訪れて事前調整をしたうえで、7月のバイデン大統領のサウジ訪問に備える模様。中東の戦略バランスに重要な変化が起きており要注目です。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    中東の国際関係は、2017年のサウディサラビアとUAEによるカタール封鎖以来、
    ・サウディアラビア+UAE+イスラエル連合

    ・トルコ+カタール+イラン連合
    という構図で推移してきました。
     カショギー氏殺害というのはこの対立の中の小さな1コマにすぎず、より大きな争点として、
    ・トランプ政権によるイラン制裁
    ・リビア内戦
    ・パレスティナ問題
    ・イエメンからアフリカ北東部にかけてのUAEとトルコの対立
    ・中東各地に勢力を持つムスリム同胞団
    などがありました。

    この対立は、2021年終わりには、
    サウディアラビア+UAE+イスラエル連合
    の優勢で収束しました。
     主な背景として、
    ・2021年のトルコ・リラ急落に際してのUAEの通貨スワップによる支援
    ・シリア分割をめぐるトルコとイランの対立
    などがあります。

    現在、トルコはシリア北部に進駐して実質支配していますが、さらに占領地を拡大するための作戦を開始したがっています。
     同じくシリアに駐留しているイランはこれに反発し、クルド人勢力と連携しながら、トルコの作戦を阻止しようとしています。
     ここに至って、トルコはイランとは手切れとなり、米国などからの作戦承認を得たがっています。これは、NATOへのスウェーデンとフィンランド加盟への承認が取引材料になっています。
     トルコは、ロシアとの水面下での協力関係を持ちながら、サウディアラビアやUAEとは関係を改善することで、シリアでの軍事作戦や国内経済の打開策を確立しようとしています。
     ムハンマド王太子の公式訪問は、トルコのこのような要望に応じたものです。


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