仏独伊首脳、キーウ訪問 ウクライナ大統領と会談―EU加盟候補国認定を支持
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「仏独伊首脳」と書かれていますが、3か国だけではなく、ルーマニアのヨハニス大統領も同行しているのですよね。
仏独伊は、明確にウクライナに対して兵器を含む支援を行っている国々ではあります。ただ、その規模は、GDP比で見れば、かなり少ない方になります。
https://www.ifw-kiel.de/topics/war-against-ukraine/ukraine-support-tracker/
ウクライナに対して、各国のGDP比で見て最も支援を行っている国々は、エストニア、ラトビア、ポーランド、リトアニアなどの隣国です。エストニアなど、GDPの1%近いですから、日本でいえば5兆円出すようなものです。
次いで、GDP比でも大きく、兵器の支援が多いのは、米国と英国です。ドイツとフランス、イタリアは、難民支援を含めta
金額はそれほど少なくはないのですが、兵器の支援は米英よりもずっと少ないです。ルーマニアも、ウクライナの隣国ではありますが、仏独伊に近いかんじでしょう。
昨日、ベルギーで、毎月恒例になっているウクライナ支援国会合があったばかりですが、ドイツが追加で出すといったのは、多連装ロケットシステムを3基、でした。
とにかく、少しでも多く、仏独伊を含めた国々から、兵器の支援を引き出すのが、ウクライナ政府の最優先事項です。ウクライナ側は、何週間も前から、6月30日にフランスがEU理事会の議長国任期を終えるまでに、マクロン仏大統領の訪問を呼びかけていた。しかし、マクロン仏大統領は、ロシアを刺激するべきではないという判断から、ウクライナ訪問を躊躇していた。それで、建前としては、自国の議会選挙が近いことを理由に断っていたのだ。なので、この時期、まさに議会選挙の決選投票を前にしてのウクライナ訪問は、少しばかり驚きを持って見られている。しかも、マクロン仏大統領と同様の考えを持っていたショルツ独首相も同行しているのだ。ここで、独仏両国の態度に何らかの意変化が生じたのかもしれない。ちなみに、ルーマニアの大統領も別ルートで合流している。つまり、ロシアに対する不信感が強い旧東欧国と、ロシアとの対立を煽りたくない西欧諸国の代表が合流したことになる。
とりあえずショルツ首相のウクライナ訪問を実現させたことが第一のポイントだろうが、ウクライナが今すぐ求めている武器供与が十分にできないというのはつらいところ。EU加盟候補国になるのは良いが、それも決まったことじゃないし…。