サウジ、虹色のおもちゃなど押収 同性愛取り締まりで

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注目のコメント

• 塩崎 悠輝

  静岡県立大学国際関係学部 准教授

  ・2022年06月16日

  サウディアラビアでは同性愛行為は斬首刑で死刑になりますが、確固たる証拠が必要とされます。
  　そして、サウディアラビアでは、同性愛行為など、日々、数千と行われています。
  　それをいちいち摘発して、斬首刑にするのは、いろいろな意味で大変なことです。本当に摘発するなら、証拠を確保するために、行為の現場に踏み込むなり、ホテルに監視カメラを設置するなどしなければなりません。
  　そして、摘発してみたら米国人だったり、王族だったりした場合、非常に大変なことになります。
  　そのため、実際に同性愛者を斬首刑にするのは、年に数人程度です。それも、アジア諸国からの出稼ぎ労働者など、あまり反発が起きない人間を選んで、見せしめ的に執行します。
  　この記事の、オモチャだの布だのを売っている店を摘発した、というのは、本当に同性愛行為の現場を摘発すると大変なことになるかもしれないので、なかなかできないからです。
  　こういうオモチャだの布だのに言いがかりをつけて、店に訓告だけ出して、新聞記事にして、同性愛者への警告的な見せしめにしています。