(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのESG(環境、社会、企業統治)基準を用いた投資を提供するファンドを米証券取引委員会(SEC)が調査している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

関係者によると、SECの調査は資産運用部門のミューチュアルファンド事業に照準を定めている。関係者の1人はゴールドマンがマーケティング資料で約束しているESG基準に一部の投資が反しているかどうかについて、SECは調べを進めていると語った。調査は2本のファンドに関連しているという。

ゴールドマンの広報担当者とSEC報道官はコメントを控えた。

SECの調査は、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。WSJによれば、SECはまだESG要件規定を導入していないため、調査はゴールドマンの顧客向けディスクロージャー(情報開示)が同社の投資慣行を正確に表しているかどうかについて焦点を絞る可能性がある。

原題:Goldman Sachs Facing SEC Probe of ESG Funds in Asset Management (抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.