中国国防相、台湾巡り米国に警告 統一実現へ、内政干渉けん制
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習近平国家主席に近いといわれる魏国防相による「代価を惜しまず、最後まで戦う。死に至る一本道だ」という文言はこれまでよりも強硬といえます。今回のロシアによるウクライナ侵攻の教訓は「独裁国家の指導者が言っている言葉を軽視してはならない、ということだと思います。プーチン大統領は『ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性』という論文を書いた約半年後に軍事進攻に踏み切ったことは重要です。
これをいうのは彼の仕事なので、驚くにあたらない。
今回のウクライナ戦争から世界が学んだことは、相手に見くびられないだけの軍事力（反撃能力）をそなえるこが必要だというシンプルなこと。それを怠ると一旦はウクライナのような状態（多大な犠牲を払って侵略者を押し戻さなければならない状態）になってしまう可能性があるということです。それがいやだからフィンランドもスウェーデンも、そしてスイスも安全保障に関する従来の方針を転換したのであるし、台湾や日本も今回学んだことを活かして躊躇なく対応力を高める動きを始めたということです。中国が「揺るぎない決意をみくびらないように牽制しよう」というのであれば、日本や台湾も相手にわかる形で「揺るぎない決意」を示す必要がある、というただそれだけのことです。国際政治におけるバランス・オブ・パワー（力の均衡理論）は好むと好まざるとを問わず、そこに存在している、ということをしっかり認めることから、全ての議論を始める必要がある、ということです。
