シャープが考え抜いた「失敗の本質」
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注目のコメント
考えさせる記事。ただ、トップダウンがなければシャープはそもそもここまで成長していなかっただろうというのも事実。コミュニケーションがあるほうが健全だとは全般思うのだが、意思決定者・責任者を明確にしないと「ではなんとなく」と終わるのも事実。特に、片山氏が顧問となったあとにあまりコミュニケーションがなかったのは、もったいない。コミュニケーションを多くする中では、失敗面まで含めてしっかりコミュニケーションを取るのがクリティカルだと思う。そして「誰」ではなく、失敗まで含めて「コト」に向かうカルチャー作ることだと思う。
非常に良記事。企業文化はその企業そのものなんです。
Katoさんのコメントに賛成。企業のコミュニケーションがコトではなくヒトに向いた瞬間から組織は崩壊する。上司の顔を伺ったり、同僚の目線を気にしたり。そうではなくて、自分が成すべきコトに集中すべき。どんなサービスを顧客に提供したいのか、そして世界にどんなインパクトを与えたいのか。それが全ていっそ、1度完全に追い込まれた方が良かったようにも思う。クアルコムや三星にまで頭を下げて100億円ずつの出資を取り付け、鴻海のテリー・ゴウには堺を600億円で引き取らせながらもIGZOは渡さない。この辺りのお仕事は全部、社長を退いた町田氏と片山氏の仕事だった。あのテリー・ゴウをうまくかわすなんてことは中々出来ることではない。社員以下、皆、この2人が描いたレールでこの15年間突っ走ってきて、最後はこの2人がきちんと失敗の後始末にも幕を引いてる。堺G10は日本ではなく南京辺りに作っていれば、と悔やまれるところもある。(技術流出を恐れて部材メーカーがついてこなかったかもしれないけど)社内で片山氏を戦犯扱いする人もいる、とは言うものの、それはあんまりじゃないかなあ、と思う。液晶TV世界no.1の時代は確かにあったわけだし、その頃は世界の亀山として日本中でもてはやされたわけでしょう。
複写機と太陽電池、白物家電、携帯電話に電子デバイスはそれぞれ事業規模的にはまだ液晶TVと液晶パネル事業には遠く及ばない。シャープは今期、中小型液晶パネル事業に大きく救われているものの、それも鴻海がG6LTPSの高雄での投資を発表した今となってはいつまで続くかは不透明。次の成長の柱も必要。液晶スパイラル戦略が描けないのだとしたら、次は何を描くのか。気になるところではある。まー、もう液晶パネル工場への投資は銀行が許してくれないだろうなあ。