[東京 7日 ロイター] - 酒類販売のカクヤスグループは7日、中核事業を展開するカクヤスの5月の業務用売上高が前年比3倍になったと発表した。飲食店の利用人数・滞在時間などの制限が緩和され、緊急事態宣言が出ていた前年を大幅に上回った。一方で行動制限の解除に伴い、家飲み消費は減少傾向となり、家庭用は前年比11.9%減少した。

カクヤスの5月の業務用売上高は前年比3.1倍となった。4月の1.6倍からも伸びが拡大した。コロナ前の2018年の月次実績と比べると80%程度まで戻してきており、IR担当者は新規開拓効果なども含めて順当な推移とみている。業務用は年度末に向けてコロナ前と同程度までの売り上げ回復を見込んでいるという。

カクヤスグループは新型コロナの影響で飲食店の営業が大幅な制限を受けたことなどが響き、21年3月期から2期連続で最終赤字となった。