ドイツ、ウクライナに防空システム供与へ ショルツ首相
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開戦当初、多くの人々が予想したのは、ウクライナに比べて圧倒的に優勢な空軍力を持つロシア軍は、航空攻撃によってウクライナの地上兵力を壊滅させて、一気に主要都市の占領を進めるだろう、ということでした。
爆撃だけではなく、輸送機や輸送ヘリコプターによって大量の地上部隊を一気に前線へ送り込む、というのもロシア軍の伝統のはずでした。
ロシア軍が空軍力を活用するのを阻止しているのは、欧米諸国が供与した対空ミサイルでした。米国のスティンガーに代表される携帯式の地対空ミサイルは、ロシア軍のヘリコプターを多数撃墜しました。
より高度の航空機を撃墜できる防空ミサイルシステムとしては、ソ連時代の旧式ではありますが、S-300が周辺の旧社会主義国からかき集められてウクライナ軍に供与されました。米国政府の手回しです。これも、ロシア空軍の爆撃を阻止するのにかなり役立ちました。
今、S-300は相当数がロシア軍に破壊され、ミサイルもなくなってきています。
代わりの対空ミサイルが供与されなければ、ロシア軍による高度からの航空攻撃を許すことになります。
Iris-T対空誘導ミサイルは、2000年代から使われている、比較的新しく性能の高い兵器です。これも、どれだけの数が供与されるのかが問題ですが、ウクライナ軍が非常に必要としている兵器です。対空レーダーもあわせて必要です。