世界トップ大学の卒業生対象、英ビザ取得で新制度 日本からは2校
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ここで言及されているB1というのはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という外国語運用能力をひとつの基準で測ることができる国際基準だ。多言語多文化の欧州で生まれたが、その汎用性・実用性により世界で広く使われている。移民のビザ取得条件のほか、日本をはじめとする多くの国の英語教育でも評価・学習・指導に活用され、OECDはPISA2025の外国語テストでこの基準を用いることにしている。グローバル企業の採用基準や企業の英語スキル基準にも使われて、日本でも導入企業が増えている。
国際比較ができるという点では、多くの気づきがある。日本の高校生の大半が基礎段階のA1/A2であることに対して、中国の高卒のボキャブラリー基準はB2であること。企業の責任ある英語業務にはスピーキング力でB2以上が必要であるが、当社が行った調査ではビジネスパーソンの最多値がA2であったことなどが例である。現状と国際比較のギャップを埋める上でも、学習・指導の枠組みがしっかりと定められているCEFRは有用だ。
国境をこえたコミュニケーションが加速化するなかで、CEFRは益々注目を浴びるだろう。