2022/5/26

【必見】1兆円企業の創業者、意外すぎる「次のビジネス」

岡 ゆづは

NewsPicks編集部 記者

「業務スーパー」をご存じだろうか。

緑の看板が目印で、大容量・低価格のオリジナル商品や世界各地の直輸入品などを集めたユニークな品ぞろえに定評がある。

兵庫県発で、全国に約970店舗展開しているスーパーマーケットチェーンだ。2021年8月には時価総額1兆円を記録し、業績も好調だ。

この業務スーパーを一代で築き上げたのが、沼田昭二氏である。彼は今、業務スーパーの経営を長男に任せ、新たなチャレンジを行っている。

それが「地熱発電」だ。

食品の製造から流通までを30年近く手掛けていた沼田氏が今、なぜ門外漢のエネルギー分野に取り組んでいるのか。

日本は世界第3位の地熱資源国でありながら、ここ20年以上、ほとんど開発は進んでこなかった。沼田氏は、ここにどんな新風を起こそうとしているのか。

熊本県で第1号となる発電所の運転を開始（2024年予定）すべく、着々と準備を進めている沼田氏を直撃した。

INDEX

• 私は、怖くて仕方ない
• 「地熱」が熱い理由
• 「世界3位」のポテンシャル
• 必要なものは、なければ作る
• 武器は「一つ」に絞らない
• 相手の「メリット」を考える

私は、怖くて仕方ない

コメント

注目のコメント

• 村上 貴志

  発電会社 国内洋上風力開発

  ・2022年05月26日

  最大ポテンシャルで24GWなので、理想的に最大限の開発が進んでも日本の設備容量の5%弱かなというところ。2030年断面で再エネだけで見ても1%弱ですし、出力も小規模なので地熱は地産地消電源を志向していくのでしょうね。
  
  一方、掘削技術に関して今後必要になる事は全く同意。洋上風力でもドリラーが必要になりますし、その他再エネ関連でも地盤調査の重要性は高まっています。ここのてこ入れを民間でされている事には頭が下がります。すごい。
• 泉 雅人

  LIFULL senior 代表取締役

  ・2022年05月26日

  感服です。心が震えるくらい熱いビジョンを持った方ですね。
  
  ポテンシャルがありながら普及しなかった領域で要因分析、コスト構造見直し、対策と拡大戦略などなども本当に凄い方だなと思いましたが、何より感動したのは何故やるかというWhyの部分。
  
  楽な太陽光よりも次世代と日本のまだ見ぬ危機を憂い、私利私欲なく難易度の高い地熱発電に挑戦されている。まさに利他主義を体現されていらっしゃるなと。
  
  やはり「なぜそれをやるのか？」は大事ですね。まさにゴールデンサークル理論。
• 岡 ゆづは

  NewsPicks編集部 記者

  ・2022年05月26日

  「業務スーパー」という緑の看板、見かけたことがあるという方も多いと思います。
  全国に970店舗展開していて、株価も好調。ユニークな品揃えにファンが多いスーパーです。
  
  業務スーパーを一代で築き上げたのが、沼田昭二さん。数年前に経営をご長男に譲り、62歳で新しい会社を立ち上げています。
  
  沼田さんが今本気で取り組むのは、地熱発電。スーパーと発電所、一見何の共通点もないように思えますが、スピーディーに全国展開していくための工夫や、効率よく開発を進める仕組みなど、随所に業務スーパー時代の知見が生かされています。
  
  私自身、何より沼田さんの人柄や考え方に魅せられたので、地熱にあまり馴染みがないという方も、ぜひお読み頂けたら嬉しいです。