サル痘「封じ込め可能」、WHO見解 欧州でワクチン使用の動き
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サル痘ウイルスは、ヒトからヒトへの感染という点では、全貌が明らかであるとは言い切れないものの、今のところ性交渉に関連した感染伝播、至近距離での大きな飛沫による飛沫感染、感染者の発疹への接触感染などが知られています。
このため、比較的簡単に感染伝播していく新型コロナウイルスと比較し、濃厚接触者の特定がより容易です。
現在のところ、サル痘ワクチンが国民全体に必要になるような状況は想定されていませんが、サル痘ウイルスのワクチンは、濃厚接触後の発症予防にも有効であることが示唆されています。
このことから、感染者との濃厚接触者や、感染者の診療にあたる医療従事者がワクチンの主な対象になることが考えられます。天然痘のワクチンである「痘そうワクチン」がサル痘の予防にも有効とされていますが、天然痘が根絶した日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていません。現時点では、濃厚接触者や接触する可能性のある医療従事者に痘そうワクチンを接種するという対応が妥当なのかもしれません。