宇宙機器を月の砂塵から守るすごいシールの性能
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完璧なシールと摺動抵抗の低減の二律背反を乗り越える設計。
(以下、記事中からの引用)
特に、月の表面に大量に存在するレゴリスと呼ばれる砂塵(さじん)は大きな問題となる。月の砂は大変細かいものが多く、粒子の平均的な大きさはおよそ70マイクロメートル(マイクロは100万分の1)であり、表面がゴツゴツと尖った形状で、極めて硬いなどの特徴がある。レゴリスが電子機器や駆動機器に入り込むと機器の故障や不具合を引き起こし、ミッションの失敗に直結する。
特に駆動機器の回転体においては、回転する軸と固定部とのすき間や軸受からのレゴリスの侵入を防ぐため、シールと呼ばれる部品が必要になる。真空中で大きな温度差がある中で粉塵(ふんじん)を封止(シール)することに大きな難しさがあるとともに、軸は限られた電力で駆動するため、シールによる抵抗は可能な限り小さくする必要がある。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません