ドイツ、月1200円で公共交通乗り放題 6月からガソリン高騰で
コメント
選択しているユーザー
素晴らしい取組みなので、さらにステップアップしてほしい。
気候変動対策で自動車ユーザーを電車利用へ誘導する狙いとのこと。
自動車ユーザーからすると、電車利用のラストワンマイルに不便さを感じてしまいます。
省エネバスやタクシー等を通じて、ライフシーン全体へ提供する施策にステップアップしてほしい。
補足ですが、日本のタクシーは実はガソリンではなく、LPガスを使っています。
LPガスは、乗用車としては使い勝手が悪いですが、CO2の排出量は低いんです。
タクシー業界は、気候変動対策としてこの特長を活かしていきたい。
注目のコメント
ドイツ在住ですが、家族として月々160€を定期代として払っているので毎月の交通費が18€で済む計算となります。今住んでいるベルリンの場合、子どもも無償で公共交通機関に乗り放題できますが、有料の他州の子育て世代からすれば、生活費が3か月間さらに楽になり、夏休みの旅費などに回せそうです。日本の場合、定期代は勤務先が払う場合が多いので、真似できる政策ではなさそうです。
一方、政策の狙いは、自動車利用者の公共交通機関利用の促進であり、新聞のアンケートを読む限り、彼らへの訴求は限定的のようです。一時的に乗り換えたとしても、自動車を手放すほどにはならないと見られており、バスや鉄道の利便性と快適さを根本的に向上させないと元に戻るだけでしょう。
また、利用者増加による混雑の悪化も心配で、ベルリン交通局は本数を増やすと約束をしているものの、蓋を開けてみないとわかりません。旅行者が激増してフライトが相次ぎ欠航となっているヨーロッパ各地の空港の二の舞にならないことを祈るばかり。率直に言って素晴らしいなと。
金額の妥当性や、施策による混雑増加など課題も色々あるだろう。が、大きくは国をどの方向に持って行きたいのか?というビジョンに基づき、迅速に、期間を区切ったアジャイルな取り組みをしている。民間の経営をうまく取り入れていて、まさに「国を経営」してるんだなぁと感じる。公共交通のサブスク化というのは今後かなりの可能性ある領域ですね。さらに言えば、サブスクの対象を都市圏や自治体で閉じないことで、地方と都会の格差是正につながる可能性も。
日本の映画やテレビ業界が個別の視聴率ベースでの投資と回収に細分化された構造のまま疲弊しているのに対し、広域での統計的動向を対象にして、さらにサブスクという形で先行して大規模な投資を可能にしたNetflixが圧倒的な開発力を持ったように、サービスのプラットフォームは広域であるほど、サブスク型であるほど大きな変化への対応がしやすい(少なくとも今の移行期においては)傾向が見えています。
今回ドイツの場合は燃料高に対する救済ということですが、こうしたきっかけで新しいスタイルへの移行ができるなら、日本でも中長期的な視点で考えてみる価値があると思いました。
もちろん全体の収支として現在と同等程度が必要ですし、都市部と地方での需要や収支の違いがサブスクにしたから消えるという訳ではありません。とはいえ、サブスク型なら収入は今より計算できるようになり、効率化やオンデマンド型などの開発や実装投資がしやすくなります。その過程で組織の効率化もできるはずですし、特に個別の投資が難しい地方が個々に対応するよりも、サブスクシステムのシェアによる基盤やデータの共通化によるより広域での合理化や資金のシェアなどで、地方のシステム改変も今よりしやすくなるのではと。
そうなると、デジタル社会主義と何が違うのかという話にもなりがちですが、実際にはシステム移行にともなって、オンデマンドベースの公共システムの導入や、人だけでなくデリバリーやマイクロ物流とも連携することで、他業態とのシステム共有による高効率化やより細かなデマンドに対応できるシステム導入の可能性も広がります。
先日デジタル健康特区に指定された茅野市でも、公共バスを廃止してオンデマンド型の公共交通への全面移行が準備されていますし、ここにマイクロ物流を載せていく実証実験も準備されていると聞きます。地方と都会をペアにすることで、データや投資はより効率化するはず。
ペイ・パー・ライドからサブスク型に移行し、自治体やサービスを跨いでシステムを共有することで、大きな効率化の可能性が見えてきている今、日本でもいろいろと検討の価値がある事例のように思いました。