米経済軟着陸可能、景気後退想定せず＝フィラデルフィア連銀総裁

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• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2022年05月19日

  市場との対話という点では、FRBのタカ派は少なくとも以下の二点について、説得的な材料を示すことが望まれます。
  
  第一に、政策金利を中立水準以上に引き上げても、ソフトランディングは可能なのか？それはどうしてか。第二に、株式やクレジット市場の調整による金融環境のタイト化は実体経済にどの程度の影響を与えるか？
  
  第一の点は、春先にはFOMC内でドミナントな意見であっただけに、世界経済が減速する中でこの間の変化が注目されます。第二の点は、定性的には金融政策の正常化に伴う影響として当然に想定されていたはずですが、最近の動きを踏まえて定量的にはどうかがポイントになります。