[ブリュッセル 16日 ロイター] - ドイツ政府は16日、原子力発電を持続可能な投資対象に含めた欧州連合(EU)の「タクソノミー」(投資の分類体系)に関する規則に反対する考えを示した。

EUは天然ガスと原子力を脱炭素に寄与すると認定する方針で、加盟国と欧州議会の承認を求めている。ただ、加盟国の間では見解が分かれており、ドイツは反対している。

ドイツの環境省と経済・気候保護省が「ドイツ政府は原子力のタクソノミー規則適用に反対する。これは、原子力は持続可能でなくタクソノミーに含まれないという重要な政治的シグナルだ」との声明を発表。採決で反対する考えを示した。

最終案を否決するには理事会で27カ国のうち20カ国の反対が必要。欧州議会では過半数の議員の反対が必要となる。