2022/5/14
【提言】必要なのは「言語化力」。強いコンセプトの磨き方
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、『コンセプチュアル思考』の著者であり、キャリア・ポートレートコンサルティング代表の村山昇氏だ。
先行きが見えないVUCA時代には、自身のキャリアに苦悩し、それゆえ心を病んだり、常に閉塞感を抱えたりしている人が少なくない。
こうした現状を受け、村山氏は「日本人には、コンセプチュアル思考が足りていない」と指摘する。
前編では、ロジカル思考やデザイン思考と並ぶ、21世紀の新教養・コンセプチュアル思考について、村山氏の見解を交えながら解説した。
今回の後編では、明日から実践できるコンセプチュアル思考の鍛え方と、「知・情・意」の三位一体で考える21世紀の新たなキャリア形成術について、村山氏に解説してもらった。
INDEX
- 「知・情・意」の三位一体で考える時代
- もはや、知識と経験は大前提
- スキル主導は30代まで
- 働く理由を答えられない日本人
「知・情・意」の三位一体で考える時代
──同書では、「ロジカル思考」や「デザイン思考」に加え、「コンセプチュアル思考」の重要性が説かれていました。なぜ今、「コンセプチュアル思考」の重要性が高まっているのでしょうか。
村山 コンセプチュアル思考、つまり「概念や意味、価値を考える思考」なくして、経済成長を生み出したり、キャリアの閉塞感を打ち破ったりすることが難しくなっているからです。
ご存じの通り、リバースエンジニアリングやベンチマーキングの手法が発達し、よいものを安くつくる技術では、差別化できなくなっています。また、合理性を突き詰める思考はコモディティ化しており、それだけでは戦えなくなりました。
こうした時代において、世界をリードするサービスを生み出すには、まったく新しい概念を形にするための思考が絶対的に必要になります。そのためには、ビジネスの基本である「ロジカル思考」や、昨今その重要性が叫ばれる「デザイン思考」だけでなく、強い意志や哲学、世界観を伴ったコンセプチュアル思考が必須なのです。
プレミアム会員限定の記事です。
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。


この連載について
この連載の記事一覧

【高学歴親】子どもの成長に「お小遣い制」がマストな理由
NewsPicks編集部 305Picks

【新】高学歴な親が、子育てで苦労する「3大リスク」
NewsPicks編集部 563Picks

【にしおかすみこ】母は認知症。私は毎日玄関に花を置く
NewsPicks編集部 138Picks

【にしおかすみこ】1年ぶりの帰省で親との同居を決めた理由
NewsPicks編集部 182Picks

【直言】日本人の「働き方」が本当に変わるために必要なこと
NewsPicks編集部 316Picks

【新】就活生に伝えたい、理想の職場を見抜く「目利き力」
NewsPicks編集部 409Picks

【提言】リーダーこそ「心地よさ」を捨て、アンラーンしよう
NewsPicks編集部 248Picks

【秘訣】コーチングのプロが語る「変化を恐れない」組織の強さ
NewsPicks編集部 241Picks

【核心】パーパス時代の「言葉の罠」。削ぎ落とされた本質を探せ
NewsPicks編集部 163Picks

人生は「作戦名」で切り開け。コピーライター流・生きる技術
NewsPicks編集部 465Picks