日本人が英語会議で「使い物にならない」根本原因
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おっしゃる点はそういう点もあると思います(たとえば、シンプルな短文でスピーディーに返す練習。これは確かにアメリカの中学や高校で他国からきた子供向けのESLのクラスとかでも教える技術です)が、根本的な問題は日本人は英語に関して語彙力、英語力が圧倒的に低いということに尽きると思います。テクニックや小手先のスキルの問題ではないと思います。英語圏で生活を始めると表面的な簡単な話の概要はわかるようになりますが、ある程度込み入った話や高度な内容はきちんと補足できないのはテクニックや慣れでは解決できないです。日本人はもっと意識して英語を読み書きする時間を増やして地道に語学能力を高める必要があると思います。そういう意味でも結論にも同意します。
自分の例で考えると、高校時代に交換留学で1年アメリカに来て、その後米国の大学院に2年間行き、米国での生活時間は10年間以上になりますが、英語力という点ですと小学校低学年の娘に語彙力で劣るのが現実です。小学生の会話でもわからない単語がめちゃくちゃ出てきます。もちろん、日々読書をし、ニュースを聞き努力は継続しています。もちろんこれは他の方には当てはまらないのかもしれませんが。
米国の現地校で学ぶ子供を見ていると、確かに暗記物や計算練習や幅広い知識のカバレージは日本に大きく劣りますが、大学の教養で読むような類のしっかりした本を中学生から高校生にかけてかなりの量アメリカの中高生は読書をしているように思います。また、ニュース等を題材にしたレポートやディスカッションとかの量からも知的な文章に触れる量が自分の例と比較して日本人より多いと感じます。多分自分の高校生の時で比較すると、知識は日本で育った自分の方が幅広くあったかもしれませんが、言語力、知的レベルはアメリカで教育を受けた子供の方が遥かに高いと思います。
注目のコメント
日本ではリスニング・スピーキングの比重が軽いからなどと議論されますが、自分は違うと思っています。
最大の原因は典型的なフレーズが頭に入っていないからだと思ってます。言葉は最小単位である単語を組み合わせて作られるものではありません。定型文というのが存在します。
海外に移住すると、誰にでも聞かれるのが
How do you like XX so far?
です。どの単語も中学校で習う単語ですが、これが聞き取れない、理解できない。これを聞いた日本人が「え?ソファ?座るの?」とか「どれくらい好きってなに?」とかって困惑します。正解は
「今のところここの暮らしはどうだい?(どんな感じ?気に入った?)」
みたいな感じです。これを単語に分解して理解しようとしたところで無理があります。
スマホの時代になっても英単語を覚えるのに一生懸命な人をたまに見かけますが、上記の理由により私は例文丸暗記を常におすすめしています。できればイントネーションも含めてです。そうすると、音感ですでになにを聞かれているかがわかりますし、自分も音感で返すことができます。
例文を覚えておくと、トランプゲームでたくさんの手持ちのカードから様々な切り方ができるように、RPGに例えると持っているたくさんの武器や呪文から目の前の敵に合わせて最適なものが選べるように、思った通りのコミュニケーションができるようになります。
単語を切り離して覚えるのも決して悪くありませんが、単位として小さすぎます。武器を使いたいのにねじ1本1本分解して持ってしまうイメージになってしまいます。会話にスピーディーに返せるトーク力とちょっとしたジョークが、英語会議にテンポ良く会話に入っていく要素です。一般的に、日本人はとても真面目で、ビジネス会話においてジョークを飛ばすことは、失礼と思いがち。実は逆で、軽やかなジョークを言ったほうが、とても会話が弾みます。
スピーディーに返せる話術も、大切です。じっくり考えて応えるのが、日本人特有の美徳でもありますが、欧米人は日本人よりせっかちなので、せっかちなスピードを相手にも求めてきます。
あとは、想定外な質問が飛んできた時、まじめにその場で考えずに「that is a very good point. Let me get back to you. (良い視点ですね。追ってお応えしますね)」といった、スマートな場の逃れ方は、とても大切。良い視点と伝えた時点で、相手は認められた喜びになり、後日答えることは二の次になります。
ビジネス英語は、一定のパターンがあるので、熟知すれば、想定以上に楽です。議論の内容についていけないと、スピークアップするのは難しいと思います。自信がないなら、会議前にしっかり準備しておくことです。予め自分の言いたいこと、伝えたいことを英文でまとめておいて(できればネイティブにも見てもらって)会議の早い段階で発言しておくことです。議論が進むとどこで切り出していいか分からなくなりますから。
またツールの活用も重要です。otterで文字起こししながら議論の内容を把握し、自分が言いたいことはポケトークやGoogle翻訳、DeepLなどを使って、素早く英語にし、後は勇気を持って発言すれば、周りはちゃんと耳を傾けてくれます。そういうツールをこっそり駆使できるのが、オンライン会議の良いところです。
あとは場数を踏めば、自ずと何とかなります!