[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は27日、ロシアのガス大手ガスプロムがポーランドとブルガリアに対する供給を停止したことについて「不当であり容認できない」と表明し、EUが協調して対応する意向を示した。

ガスプロムは同日、ポーランドとブルガリアへのガス供給を停止した。ロシアが2月24日にウクライナ侵攻を開始して以降、ガス供給を停止するのは両国が初めて。

フォンデアライエン氏は声明で「ガスプロムが欧州の顧客へのガス供給を一方的に停止すると発表したことは、ロシアがガスを脅迫の道具として使おうとする新たな試みだ」と指摘。「ガス供給国としてのロシアの信頼性の低さを改めて示している」とした。

その上で、EUはこのシナリオに備え、ガスの代替供給と貯蔵量を確保するための作業を継続するとした。