ツイッター前向きに、マスク氏と24日協議-今週まとまる可能性と報道
コメント
選択しているユーザー
これまでは想定通り。Twitter取締役会としても検討もせず、買収防衛策発動では善管注意義務違反で株主訴訟で泥沼化します。株価はTOB価格の$54.2に対して$49弱と10%程度のディスカウントで推移しています。まだ案件成立の不確実性を織り込んだ価格です。複数のファンドがホワイトナイトとして対抗Bidの検討を進めていますが、FCF創出力が低いTwitterに対して$54.2以上の価格を出すことができるかが論点。それが叶わない場合は、政府の何らかの介入、それらも含めた既存経営陣による成長プランによる買収防衛策の発動承認、ということで最終的には株主次第になっていきます。発表後TOB価格で割安の期間が続きますので、どんどん狼(イベントを狙ったアービトラージ株主)が集まってきてると思われ、経済的な判断になる可能性が高いと思います。
トピックにも記事投稿してるので、そちらもどうぞ👉
『Elon MaskによるTwitter買収』
https://newspicks.com/topics/Startup_Finance_Murakami/posts/17?ref=TOPIC_POST_MANAGEMENT_VIEW
シナリオ編👉
『Twitter買収防衛決議、その後のシナリオ』
https://newspicks.com/topics/Startup_Finance_Murakami/posts/18?ref=TOPIC_VIEW
noteにも発表直後に少し書いてます。
こちらも是非👉
『Elon MaskがTwitterを買収する件』
https://note.com/201707/n/n91ef445208a7
注目のコメント
テスラ、スペースXに続き、Twitterまでも経営しようとするイーロンマスクの実行力はもはや化け物笑
イーロンマスクが経営するTwitterでどう変わるのかみてみたいものです。「ツイッターは買収案の議論に関して以前より前向きになっている」という部分ですが、正確な主語は「ツイッター経営者陣は・・・」ということになります。
株式会社の仕組みをおさらいしますと、「経営者」=取締役(Director of Board)、「上級管理者」=CxO(Top manegementなど)ですが、「経営者」の選任は株主総会で承認されることが必要です。つまりは、「経営者」は株主全体の代理人として株主に仕える立場ですし、株主は経営者の解任の権限も有します。
この状況の元、株主全体に利益をもたらすかもしれない経営事案を一律拒否することは、株式会社の仕組みを否定するものとなり得ますので、ここをマスク氏は突いています。同じ考え方でアクションをとるのは、(ハゲタカと言われるところも含んで)ファンドも同じです。
したがって大株主の提案を理由もなく「検討すらしない」のであれば、経営者としては職責を果たしていないことになりますので批判を受ける可能性があるほか、善管注意義務違反(不作為)と判決された場合には、青天井の損害賠償の対象にもなり得ます。そのような仕組みから、経営陣(取締役)によるコーポレート・ガバナンスを機能させるように設計されています。
取締役に社外出身者(一般に非常勤)が望ましいとされるのは、株主と管理者(CxO)の利害関係はそもそも異なるところ、基本的に株主側の代理人として企業経営に携わる(CxOの基本方針に係わる)ということに尽きます。
したがって、今回のケースでは会談は必須ですが、先に経営陣により「ポイズンピル条項」の設定が独断的になされていますので、協議の中心はまずはこの撤廃に関することだと思います。