原油先物下落、経済成長巡る懸念で週間でも5％安

［ヒューストン　２２日　ロイター］ - 米国時間の原油先物は下落。欧州連合（ＥＵ）がロシア産原油の輸入を禁止すれば供給が一段とタイト化しかねないとの見方が出ているものの、世界経済の成長鈍化や金利上昇、中国における新型コロナウイルスに関連したロックダウン（都市封鎖）措置が需要を阻害するとの見通しから週間でも約５％安となった。

清算値は、北海ブレント先物が１．６８ドル（１．６％）安の１バレル＝１０６．６５ドル。米ＷＴＩ先物が１．７２ドル（１．７％）安の１０２．０７ドル。

北海ブレントは先月、２００８年以来の高値となる１３９ドルまで上昇したが、需要を巡る懸念から両先物は今週約５％下落した。

コメント

注目のコメント

• 辛坊 正記

  (株)ＴＯＡＳＵ特別研究員（経済評論家・コンサルタント）

  ・2022年04月23日

  原油価格の上昇は消費国から産油国への富の流出で、液化天然ガスも原油価格に連動して値決めされるので、鉱物性燃料（原油、天然ガス、石炭等）が輸入の２割を占める我が国には朗報です。とはいえ「北海ブレント先物が１０６．６５ドル、米ＷＴＩ先物が１０２．０７ドル」というのは歴史的に見てまだまだ高い水準で、日本の産業の競争力という点でも電気代、ガソリン代等を通じた家計の負担という点でも安心はできません。多少下がったとしても供給の制約は続きそう。
  多少下がったくらいで安心せず、日本を貧しくしないためにも、国を守るという視点でも、再エネ、原発等々、あらゆる手段を講じて輸入を減らす方策を真剣に考える必要がありそうに感じます。
• 永濱 利廣

  第一生命経済研究所 首席エコノミスト

  ・2022年04月23日

  中国経済の減速で原油価格が大きく下がるのであれば、日本経済に必ずしもマイナスとは言えないかもしれませんね。
• 横山 喬亮

  税理士法人勤務 manager【MAS、経営企画・立案PJ、医療PJ、研修PJ】(元数学教員)

  ・2022年04月23日

  原油も下落。
  中国の需要見通しが引き続き重石。
  新たな上海のコロナ対策は要注意。
  
  昨日はNATも下げた。
  
  来週、暴落を抑える動きがあるかどうか。
  なければズルズルズルといきそう。