[東京 14日 ロイター] - 日銀の若田部昌澄副総裁は14日の参院財政金融委員会で、一時的要因を除いた物価上昇率は2月時点で0.7%程度だと指摘し、2%物価目標にはなお開きがあると述べた。

浜田聡委員(みんなの党)の質問に答えた。

若田部副総裁は足元の為替相場について「具体的なコメント差し控えたい」と述べ、「為替相場は経済・金融のファンダメンタルズ反映して安定的に推移することが望ましい」とした。

若田部副総裁はアベノミクスについて「やや長い目で見れば着実な成果を挙げてきた」と指摘。企業収益や労働市場の改善に加え「デフレからの完全脱却は実現されていないが、デフレではない状況になってきた」と話した。

(和田崇彦)