米上院、ジャクソン氏の最高裁判事就任を承認 黒人女性初
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歴史的な日。歴史を作る瞬間の投票結果を宣言する上院議長のハリス副大統領の声も議場に駆け付けた10人以上の下院の黒人の議員も印象的。公言していたように共和党の3人の穏健派が賛成票。ただ、分極化以前ならほぼ満票に近かったはず。公聴会の共和党議員の難癖にような質問は予想されたとはいえひどいものでした。任命承認も党派対立の時代となってしまっているため、秋の中間選挙では上院多数派が共和党に変わる可能性を考えて、元気ですが高齢のブライヤー判事が退任。6対3の超保守の最高裁の時代は変わらず。
アメリカの最高裁判事をめぐるニュースを見るたびに、連邦最高裁に対して社会が高い関心を寄せていることをうらやましく思います。リベラル派からロックスターのような扱いを受け、映画やドキュメンタリーにもなった故ギンズバーグ氏が思い出されます。
その国の社会のありようについて最終的な司法判断を下し、私たちの生活に影響を及ぼす人たち、という意味では日本の最高裁判事も同じなのですが、とても遠い存在です。
「リベラル派」「保守派」とかなりはっきり色分けされ、その人選が議会選挙と同じような関心の集め方をしている面もあり、日本との単純比較はできません。それにしても、日本の最高裁判事と国民の距離を、もう少し近づける策はないものかと思います。ハーバードのローレビューをやった経歴や、公選弁護人を務めたなど、オバマと経歴が重なる人物。筋金入りのリベラルではあるが、現実的なロイヤーでもある。それにしても共和党の連中の攻撃の仕方は子供じみた下品なものだった。