2022/3/31

【早わかり】ウクライナの命運を握る、ロシア軍の「兵器力」

ロシア軍の戦車がウクライナで攻撃を受けて炎上する動画が、インターネット上で公開されている。攻撃に使われたのは、アメリカとイギリスが提供したミサイルだ。
しかしそれらの兵器も、ロシア軍の部隊がウクライナの都市や街を破壊するのを阻止することはできていない。数週間にわたって迫撃砲、ミサイルや爆弾による攻撃を受けた南東部のマリウポリは、ほぼ廃墟と化している。
爆撃の被害が著しいマリウポリ(Stringer/Anadolu Agency via Getty Images)
ロシア側は多くの場合、ウクライナ軍の手の届かない離れた場所から、これらの兵器を使用することができる。
ロシアが使用しているクラスター爆弾や燃料気化爆弾などの兵器をめぐっては、国際社会から怒りの声が上がっており、米ホワイトハウスはアメリカからウクライナに供与される兵器(総額8億ドル)の詳細な情報を公開した。
以下、ロシア・ウクライナ両軍が使用している兵器について、その要点を整理しよう。
INDEX
  • ウクライナに集まる「対戦車兵器」
  • 「飛行禁止区域」問題の行方
  • ロシア軍の「都市殲滅能力」
  • 次世代「スマート兵器」の普及度
  • 「極超音速ミサイル」の真の脅威
  • ロシアの「国際法違反」の程度