米FRB、政策判断に住宅市場の状況考慮すべき=ウォラー理事
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ウォーラー理事が指摘するように、住宅価格の上昇率は年率20%に迫る状況です。
ただし、消費者物価のコアの上昇率を住居費を含むベースと除くベースで比較しても、双方は余り変わらないので、住居費がインフレ圧力に取り立てて貢献している訳ではありません。またaffordability indexの顕著な低下は「高過ぎて買えない」状況を示唆しており、モーゲージの新規借入指数も長期金利の低下に沿って減少傾向を辿っています。
このように、既往の価格上昇や長期金利の低下が既に住宅需要を抑制し始めており、ここから金融政策で更に抑制しようとすれば、政策効果の時間的ラグも考慮すると、問題が解消した後に引き締め効果を発揮するリスクがあります。