仕事の悩みが「軽くなる読書」バルクオム野口卓也の苦境を救った5冊
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失敗談を単に聞くだけでは得るものは少ない。自身とは全く関係なく、他者の失敗には"蜜"があるため、面白おかしく聞き込んでしまうだろう…。失敗した当人の振返りから何を学ぶべきかを真剣に考えたい。Tipsだけではなく、Trapsを知ることは未知なるチャレンジには極めて有益になる。他者から得た学びを自身でトレースして"自分ごと"に置き換える習慣を身につけたいですね。
注目のコメント
「ピンチの時には、心の余裕も時間の余裕もない。そこから慌てて本を読んでインプットするのは、なかなか難しいものです」
バルクオム創業者の野口さんに、仕事で逆境に陥った時に救われた本を紹介してほしいと取材をお願いし、最も印象に残った話がこれでした。
言われてみたら当然の話ですが、平常時に有事を想定して動くのはなかなか難しいもの。だからこそ、読書は習慣化するのが大切なんだと改めて思いました。
今回、野口さんにご紹介いただいた5冊は、どれもページをめくるたびに没頭できる内容なので、まずは純粋に読書体験を楽しむきっかけにしていただけたら幸いです。漫画や小説は好きですがビジネス書が苦手で、読むのにも時間がかかり、いつも仕事で役立ちそうなものしか読んでおらず。
この5冊は私の中で「ビジネス書」「自分とは遠いすごい人の偉人伝」のイメージで、お恥ずかしながら読んだことがなく、この機会に全て読んでみました。
野口さんが「経営者本人の息遣いが聞こえるような本」とおっしゃっていましたが、読んでみるとまさにで。
ページをめくる手が止まらず、気がつけば休みが終わっており、久々に夢中になって読書ができました。
一緒に胃が痛くなるような状況もあれば、思わず涙することもあり。「こんな人生もあるのか」と、ジェットコースターのようで。読んだあとは不思議と、勇気が出る。
取材のときに野口さんが「僕はまだそんな大きな失敗や挫折を経験したことなく……」とおっしゃっていたのが印象的で。
「経営していると苦労も多いはずなのに」と思っていたのですが、こういう本を読んでいる/読んでいないで、見ている視界、スケールが全く違うのだなと、本を読んでようやく実感しました。
野口さんが言うように「今はどんなに大きな会社でも、最初は1人の人間が大志を抱いて、実現していったリアルな話なのだと、想像しながら読む」と、本当に面白かったです。
私のようにビジネス本が苦手な人こそ、今回の5冊はぜひ読んでいただきたいです。(個人的には西和彦さんの『反省記』と、森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』が特に好きでした)
経営者でなくても、いちビジネスパーソン・1人の同じ人間として、共感したり圧倒されたり、別の人生の追体験することが、擬似的な経験値を広げてくれると思います。