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ロシア向けの民間の投融資額は、現時点ではわからないことが多いです。プロジェクト・ファイナンスやリースなども含むと、よほど精査しないと、実際の金額は見えてこないでしょう。
アリアンツやスイス・リーがロシアでの保険事業から撤退することのインパクトも、まだ測れないです。
表向きは、ソシエテ・ジェネラルやライファイゼンの投融資額が大きく見えます。
ドイツ銀行は、ロシアからの撤退をひどく渋っていましたが、投融資額は15億ドルであると言っていました。しかし、先週は、「32億ドルのリスクがある」と言い出しました。
Deutsche Bank discloses $3.2 bln in Russia credit risk
https://www.reuters.com/markets/europe/deutsche-bank-discloses-32-bln-russia-credit-risk-2022-03-10/
クレディ・スイスは2021年末で、17億ドル、
シティ・グループは100億ドル、
といった投融資額の数字は、一応出てきています。
https://www.reuters.com/business/finance/citigroup-says-operating-russia-consumer-business-more-limited-basis-2022-03-09/
しかし、ロシアの富が圧倒的に集中している富裕層は、資産を極力国外に移しています。ロシア国内の投融資額など、ロシア関係のリスクの一部分に過ぎないでしょう。
ロシアの富裕層の資産は、英国、キプロス、UAE、スイス、イスラエルなど諸外国に様々な手段で移されていますが、現在は、それらの資産は米英政府などの精査を受けていて、制裁対象として、差し押さえられていっています。日米欧のリース会社がロシア向けの貸与している航空機は、515機でその市場価値は100憶ドルにも及びます。
その全てが3月末にはリース契約は解除されることとなりますが、うちロシアから「脱出」できたのは50機程度。
まだ、450-460機はロシア国内に取り残されたままになっています。
これら航空機のほとんどは証券化されて、オペレーティングリースとして投資家からの資金を受けていますが、これらの証券が格付会社からダウングレードの嵐となっており、今後の動向次第ではデフォルトの可能性も視野に入ってきています。
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