• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【分析】中国の「ウクライナ危機対応」方針を整理する

NewsPicks編集部
699
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


注目のコメント

  • badge
    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    中国としては、「ロシアと一緒にされたくない」というところでしょう。そして、「ロシアに引きずり込まれるのはもっと困る」というのがあるでしょう。
     日本もそうですが、中国政府は、ウクライナやヨーロッパの問題に、そこまで関心はありません。ヨーロッパや中東の紛争について、責任のある大国として平和構築の中心的役割を果たす意思も用意も、中国にはありません。「関わりたくない」というのが、本当のところでしょう。
     これはインドについてもいえることで、インドの関心はあくまで南アジアにあり、中東やヨーロッパ、東アジアの紛争の介入する意思はありません。
     中国もインドも、グローバルな安全保障の主役ではなく、実際のところは地域大国です。
     中国の主要な関心は、東アジアにあります。かつて田中角栄が「アラブは油」と述べましたが、中国もまた、中東やアフリカを資源としてしか見ていません。中東やヨーロッパの紛争をどうこうしようというような、欧米諸国のような関心はありません。
     一方、ロシアとしては中国を米国やNATOとの対立に引きずり込むことには、明確な利益があります。ワシントン・ポストが、「ロシアが中国に対して軍事支援を要請」と報じていましたが、中国政府としては、こんなニュースが流れるだけでも迷惑です。
     ロシアとしては、あの手この手で中国を同じ陣営に引きずり込もうとするでしょう。たとえば、サハリンやシベリアで欧米の石油・ガス企業が持っていた権益を中国に譲り渡す、といったやり方で。ちょうど、ヒトラーがフランスの植民地だったインドシナを日本に譲って、その結果、日本が米国と対立せざるをえなくしたように。
     冷戦の前半にも、ソ連は中国を社会主義陣営に取り込み、中国も共産党同士なのだから、それが当然のように思って付き合っていました。20年ほど経ってから、よく考えたら米国や日本と良好な関係を築いた方が得であることに気づいて、中国はソ連と激しく対立しだしました。
     現在、中国政府としても、ロシア政府が中国を巻き込んで利用しようとしている、とは気づいて警戒しています。ロシアが提供できる利益よりも、ロシアのせいでもたらされる災厄の方が大きい、というのは、冷静に考えれば予測できます。そこはしかし、ロシアは巧妙なので、中国政府も距離の取り方に悩んでしまうでしょう。


  • beauty works CEO

    加藤氏の分析や情報は概ね私が周りの中国人から話を聞いたのと同じ。付け加えると:
    1,いま中国のネットにとってウクライナ問題は2週間前のトップニュースで、今の関心事はコロナ。経済大都市深圳がロックダウン、実は上海も今週から小中学校が閉鎖、オフィスも有名ビルがほとんど閉鎖等、口では言わないロックダウンを実施中。しかし感染者は100人行かない程度。この政策について賛成派と反対派がいて議論を巻き起こしている。

    2,為政者の政策決断にいろんな要素が絡むが、DNAは重要要素だと私がみる。中国人を漢民族とみなした場合、歴史上常に侵略されていて内向きの民族だと理解している。秦の始皇帝から作られている万里の長城はまさしく防衛の手段で、漢王朝はずっと匈奴に悩まされてきた。日本人がよく知っている隋や唐は漢民族からみて侵略王朝で異民族。宋は漢民族の王朝だが、ずっと北の遼や金に侵略され、賠償金を払いながら平和を講じた末、杭州に首都を移しているほど。その後はモンゴルに侵略され、やっと明王朝をたてたが、コロンブスよりも早く大航海をしたが、植民地を一切おかずやがて海禁政策を取った。清王朝に侵略されたが、かの有名なチャイナドレスを自他とも中国の象徴にするほどブレブレ。現代はどうか?毛沢東氏は軍を香港まで進めたが、あえて止まった。朝鮮戦争やベトナム戦争などアメリカと戦ったが、それぞれの国に進駐軍を置かず帰ってきた。私は今の習近平氏の考え方が分からないが、DNA的にいうと、あまり外の世界に興味がない可能性が大きい。

    3.中国の政府は外交に興味がないことをもう一つ証拠がある。外務大臣王氏は共産党の序列でいうと、分かりやすく言うと上海市トップや天津市トップより下に置かれている。その上司の楊氏はやっと序列16位で、やはり西側諸国と大きく違う。

    なので、米国、ロシア、ウクライナは重要だが、コロナや内政など山ほど難題があり、大きく動かないと思う。メリット云々ではなく、本当に政府にとって興味がないだけ。


  • NewsPicks CXO

    北京五輪前に習近平がプーチンと親密な関係をアピールしたかと思いきや、ウクライナとも直接やりとして良好な関係を示し、国連ではロシア非難決議で棄権する。

    中国のウクライナ危機を巡る一連の行動は、一見複雑です。果たして今、何を考え、どう行動するのか。

    国際コラムニスト・加藤嘉一氏の分析をお届けします。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか