米CDC、マスク指針を大幅緩和 国民の大半が着用不要に
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私が勤務するニューヨークでは、最近2ヶ月間でコロナの新規感染者数はピーク時の40分の1までに低下しました。当時は入院患者がほぼ全員コロナのような状況でしたが、現在はコロナの新入院はほとんどいなくなっています。
あくまでこうした状況を鑑みての対策であり、今後感染者数が再上昇することがあれば再度マスク着用が推奨されるようになると思われます。新規感染者数がようやく峠を超えた日本とは状況が異なり、現時点で真似をするのは賢明ではないでしょう。CDCは、マスクの義務が必要かを判断する基準に変更を行っていますが、「もうマスクはいらない」ようにうつる印象とは裏腹に、実際のところは「将来に備える」意図が大きいと伺えます。
この緩和には、相変わらずアメリカ全土的に「赤信号」を点灯させ続けることでマスクへの批判が高まるのを避け、人々に休息を与える目的があります。現在の指針には、感染流行の変化の指標も含まれており、それが上昇した際に、再度速やかに納得してマスクを装着してもらう将来的な隠れた目的が含まれています。
しかし、そううまくいくかはまた別の話、この方策にも、批判も反対意見もあります。ただ、全ての人が同意できる完璧な方法はなく、感染流行が収まってきたこの時点では、休息をもたらすのが最適解だと判断したのだと思います。米CDCのマスクポリシーは、過去に何回も変わっているため、また変わる可能性はありますが、背景としてトランプ支持者および一部のマスク反対派の親が、学校でのマスク必須ポリシーに対して訴訟する例が多くでてきています。このようなプレッシャーが、本ポリシー変更のきっかけになっていると思います。
ニューヨーク州はワクチン接種率は高く、マスクは必須でなくなりますが、現実的には常に学校から感染者の報告があります。マスク必須をなくすことで得られるメリットは、あまりにも少ないと危惧しています。
参考記事: https://www.nbcnews.com/news/us-news/parents-mask-schools-surety-bonds-rcna16872