ロシアのウクライナ侵攻とドイツの失敗
アゴラ 言論プラットフォーム
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良記事。ドイツの急進すぎる脱炭素に向けたエネルギー政策が、ロシアの増長と今回のEUの苦境を招いた。安定的に廉価のエネルギー供給の確保は国の経済の基礎。エネルギー政策で重要なのは多様性。計画性がなく、感情的な脱炭素や脱原発は国家に壊滅的な打撃を与えるリスクがある。まあ今の日本の状況も似通ってはいるけど…
またアゴラなんで発言に棘が多いなぁとは思いつつ、本筋としては同意もできる。
「ウクライナ危機」で細るロシア産天然ガスの穴埋めは、原発延命よりも石炭回帰と、エネルギーの脱炭素化を世界スタンダードに押し込もうとしてるのと同じ頭で考えてるんだから、都合いいよね。
またそもそも一連の本事象、脱炭素文脈を抜きにしても、エネルギー(天然ガスと原油)の大産地(そして小麦も)であるロシアを叩くことの難しさがよくよく感じられる。
現代のエネルギー転換が隘路なのは、平時でもヒトにはコントロールできない気象とか、「自分1人くらい」の甘えやNIMBYや現状固執の習性といった個人と総体の意見乖離とか、そういうのに重ねて、選択肢を閉じていくタイミングによってこういう地政学バランスの均衡崩壊にも繋がるということ。まぁ再エネだって適地の偏りはある。有馬先生の主張が広く共有されるといいと思っています。
普段は「あって当たり前」と思われているエネルギーの安全保障、「なにをおいても」ってレベルで(最悪、それで何かをあきらめることになろうとも)
優先されねばならないのです。
絶対に、そこをリスクにさらしてはならないのです。